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拓本とは、紙を石造物に貼り、その上から墨を乗せて文字や文様を写し取る伝統的な手法のことです。「ひかり拓本」は、紙の代わりにカメラを、墨の代わりに光と影を用いて、石に刻まれた文字や文様を写し取るアプリです。 作成所要時間は、合成する画像1枚につき10秒程度で、5~10分もあれば撮影と作成を完遂できるので、撮影してすぐに結果を見ることができます。 【主な機能】 ① 拓本作成 ・カメラで撮影して拓本画像を作成 ・すでに撮影してある画像を使用して拓本画像を作成 ② 拓本履歴管理 ・拓本画像の保存と撮影日・拓本作成日・タイトル・フリーテキストでの抽出・ソート ・スマートフォンのGPSを利用し地理院地図上に表示 【拓本作成簡易マニュアル】 拓本作成方法1(カメラ撮影) ① スマートフォンを撮影対象に向けて三脚などに固定 ② アプリを起動 ③ 「撮影の方法」・「拓本設定」を指定 ④ 影のない1枚目(背景画像)を撮影 ⑤ 斜めに光を当てつつ2枚目以降(斜光画像)を撮影 ⑥ 拓本開始 ⑦ 拓本完成 ⑧ 仕上がりの確認 ⑨ 影が足りなければ④~⑧を繰り返して影を追加 ⑩ 不要な影が撮れたら一つ戻って④~⑧の繰り返し ⑪ 問題なければタイトルなどを入力して保存 拓本作成方法2(画像選択) ① アプリを起動 ② 影のない画像(背景画像)を1枚選択 ③ 斜めに光をあてた画像(斜光画像)を複数枚選択 ④ 拓本の設定を指定 (注)②~④は順不同 ⑤ 各斜光画像に部分追加・分部削除を指定(必要であれば) ⑥ 拓本開始 【ひかり拓本アプリご利用にあたってのご注意】 ・ひかり拓本は斜めにあてた光(斜光)でできた影だけを抽出する画像処理技術であり、ひかり拓本アプリ(以下、本アプリ)には、AIなどを使用した文字認識技術やOCR機能はありません。 ・本アプリの使用にあたり、影を作るため懐中電灯などの光源が別途必要です。 ・懐中電灯などで影を作って撮影すると、日光など他の強い光が当たっている場合は、その光を遮るなどの工夫が必要です。 ・本アプリで作成した拓本画像は、撮影対象の三次元形状を正確に表現したものではありません。対象表面の状態はユーザーご自身でご確認ください。 ・本アプリの目的は、斜光によってできた影だけを抽出・合成することで碑文の視認度を向上させることであり、失われた字形を復元することはできません。 ・上記のOCR機能や字形の復元など、未達成の課題には今後挑戦していく予定です。 ・本アプリは撮影時にBluetoothのリモコンでの撮影が可能です。音量ボタンをシャッターボタンとして認識しています。 ・位置情報を使用するメッセージも表示されますが、拓本画像に位置情報を埋め込み、地図上(地理院地図)で表示するために使用するためのものです。 【問題が発生したら】 ・カメラの起動に時間がかかる場合があります。その場合は、一度アプリを再起動するか、撮影画面上の1・2などの数字をタップして別のカメラに切り替えると起動する場合があります。 © © 2023 National Institutes for Cultural Heritage |
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ひかり拓本 – National Institutes for Cultural Heritage
6月 26, 2023 | コメントは受け付けていません。Tags: Education