You are here: Home // 健康&フィットネス // おなかナビ – Tohoku University, National Universities Corporation

おなかナビ – Tohoku University, National Universities Corporation

1月 26, 2018 | コメントは受け付けていません。

Tohoku University, National Universities Corporation - おなかナビ アートワーク おなかナビ
Tohoku University, National Universities Corporation
ジャンル: ヘルスケア/フィットネス
リリース日: 2018年1月25日

過敏性腸症候群(IBS)は、日本人成人の約15%が罹っているとされる疾患で、腹痛や下痢・便秘といった症状を繰り返す疾患です。採血検査や消化管内視鏡検査、腹部画像検査などでは異常を示さないため軽く考えられてしまうことがあります。しかし、日常生活の質(QOL)が低下したり、適切に治療する機会が失われたりすることが問題となっています。過敏性腸症候群では、日常の生活の中で症状が突然起こるため、腹痛時に医療機関を受診できることが少なく、症状がどのようにして起こるのか、そのメカニズムは詳しくわかっていません。

 そこで、腹痛などの症状を簡単に診断・記録できるスマホアプリ「おなかナビ」を開発しました。「おなかナビ」では、世界基準に沿った過敏性腸症候群の症状についてのアンケートに答えるとともに、ならびに、下痢や便秘などの病態に関連するとされている自律神経活動について簡易に記録することができます。

 この「おなかナビ」研究に参加することで、参加者自身で過敏性腸症候群の可能性について調べることができ、腹痛や排便状態、心身のストレス度を記録することができます。さらに、過敏性腸症候群の疑いがある場合、「おなかナビ」の記録を医療機関での受診の際に主治医に見せることで、円滑な診療の手助けとなるとも期待されます。また、「おなかナビ」を通じて収集したアンケート結果や神経活動のデータを利用し、過敏性腸症候群の発症メカニズムの解明をして広く社会に貢献することを目指します。
 
【用語説明】
注.過敏性腸症候群:日本に約800万人前後いると推定される疾患で、週に1回以上、腹痛とその際に排便異常といった症状が表れます。ストレスとの関連も指摘されており、脳と腸が相関しているという観点から研究が進んできています。東北大学大学院医学系研究科行動医学分野は敏性腸症候群の世界的研究拠点でもあります。

© © 2018 Tohoku University

Tags: